Cappella Scrovegni

カッペッラ・スクロヴェーニ

101_scrovegni00.jpg(31758 byte)

ジョットのフレスコ画で覆われた礼拝堂

開館時間
9:00~19:00
夜間(~22:00)開館期間 2013/03/29 ~ 2013/11/03
ただし祭日ではない月曜以外
休館日
12/25-26,1/1
電話予約
049.2010020 (月~金曜 9.00-19.00 / 土曜 9.00-18.00)
インターネット
予約・購入
http://cappelladegliscrovegni.vivaticket.it(英語ver.あり)
注意:ネット購入時には、登録が必要となります。
予約に関して
インターネット予約の場合は、翌日の予約が可能。クレジットカードはVISA、MASTER、AMERICAN EXPRESS、DINERSが使用可。
電話予約の場合は、銀行・郵便振込またはクレジットカードでの支払いとなり、少なくとも3日間をおいた翌日からの予約となります。
ハイシーズン以外であれば、予約なしに入館の可能性もあり。 その場合には当日(できれば朝)直接受付に出向き、空き状況を確認し、都合のあう時間を予約指定できます。
入場チケット
引き換え
入場チケット引き換えは、アレーナ南端の市立美術館の入口より入り、入って左手の受付カウンターにてします。
当日は、予約番号を控え(予約確認書のプリントアウトが望ましい)、予定時間の少なくとも45分前までに受付に行き、入場チケット引換えを済ませます。 集合は、受付カウンター付近より外に出た通路となります。(近くの係員に確認しましょう)入場チケットに記載されている時間の5分前までに集合してください。遅れた場合は、払い戻しはありません。
入館において
見学は完全入れ替え制で、見学時間は基本15分間と決められています。ただし、礼拝堂に入る前に体温調節時間が15分間設けられており、別室でビデオを見ながら見学を待つことになります。(時期によっては20分間の入館となる場合もあり)
料金
13ユーロ(スクロヴェーニ礼拝堂、市立美術館共通券、及び予約料含む)
サイト
http://www.cappelladegliscrovegni.it(英語ver.あり)
予約代行
予約代行手数料:1件につき12ユーロ
お問い合わせフォームよりご依頼ください。
行き方
駅よりCorso del Popolo~Corso Garibaldiを南下、徒歩10分弱(600m)。
駅からはバス・トラムで「Eremitani」にて下車。(約3分)
Via Eremitaniの市立美術館入り口を目指す。
バス
平日: 3, 11, 12, 13, 16, 18, 22, 24, Tram(da controllare)
日・祭日: 3, 11, 12, 13, 22, 43, Tram(da controllare)

Cappella degli Scrovegni

西暦60-70年に築かれたアレーナ(円形劇場)跡地内部にある。
パドヴァの富裕な銀行家(高利貸し)、Enrico Scrovegniによるもの。この地に一家の住居、そして礼拝堂を建築した。
礼拝堂を建築したのには訳がある。彼の父親であるReginaldoはダンテの「新曲」にも謳われている悪名高き高利貸し。その当時、金で商売をすることは、カトリックの教えから大変に忌み嫌われており、罪人ともされていた。そこで、エンリコは一族をも含めた父の罪の浄化を目的として、14世紀に建築したのである。
1305年3月25日の聖母マリアの日に礼拝堂として献納されている。

礼拝堂自体の造りは大変にシンプルなロマネスク・ゴシック様式。内部にはエンリコ・スクロヴァーニの石棺がある。内部は同礼拝堂を語るにはあまりにも有名なジョットとその弟子で描かれたフレスコ画で覆われている。礼拝堂そのものを設計した建築家についてはよく知られていない。
エンリコ・スクロヴェーニは同堂の建築にあたり、二人の有名な芸術家を招いた。一人は祭壇に置かれている大理石の聖母マリアの彫像をつくった彫刻家Giovanni Pisano、そして、Giottoである。ジョットはこのときすでに大変に著名な画家として広く知られており、このときにはすでに彼の有名な作品の残るアッシジのサン・フランチェスコ大聖堂(Basilica di S.Francesco)やローマのサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂(Basilica di S.Giovanni in Laterano)、 そしてパドヴァにおいて、サン・アントニオ大聖堂(Basilica di S.Antonio)やラジョーネ宮(Palazzo della Ragione)などでの仕事を終えていた。同礼拝堂での仕事は1303-1305年の2年間に渡る。

内部は20.5×8.5m、高さ18.5m、天井はドーム型をしたひとつの部屋(空間)となっている。
フレスコ画製作にあたり、ジョットはじめ依頼主たちとの協議により、左右の壁はシンメトリー様、それぞれ両壁を3段に分け、そこに図像画を配置する、と決議。ジョットはここに新約聖書の代表的なエピソードを39場面に凝縮して描くことを決めた。そこにはキリストの母、聖母マリアの両親、Gioacchino(ヨアキム)とAnnaの物語からマリアの生涯、そしてキリストの生涯がまるで絵巻物のように描かれている。
入口壁面には「最後の審判」が、そしてその下には「美徳」と「悪徳」の寓意像が設置されている。

これらのフレスコ画は、1305年にほぼ完成に近い形になったところで献納、その後さらに2年ほど仕事が続けられた後に完成形となり、献納は2度している。
同堂での彼の仕事は当時としては大変に画期的な内容で、絵画のなかにより奥行きを出す遠近法や人物像をより人物の性格やそれに伴う動きや表情などに人間性を与えたことなど、美術史上後世に残る偉大な仕事だとして、世界的にもあまりにも有名な場所である。